今、SNSで大反響の「福島県民お断り」というタイトルで女子中学生が書いた作文が話題となっています。

今、Twitterを中心にある女子中学生が書いた

「福島県民お断り」という作文が大反響しています。


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この作文は、法務省と全国人権擁護委員連合会が主催する

「第36回全国中学生人権作文コンテスト」

に応募されたもの。

「人権尊重の重要性、必要性についての理解を深めるとともに、豊かな人権感覚を身につけること」

を目的とし開催されています。

今回、「福島県民お断り」は過去最多の158校9999編の応募があった県大会で仙台法務局長賞、7338校97万2553編の応募があった県大会で仙台法務局長賞を受賞しました。

受賞作品を書いたのは、女川町女川中3年門馬瑠々さん。

忘れもしない、2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震。

地震に襲われ、とそれに伴って発生した津波に多くの人々や家屋が流され、更にその後の余震により引き起こされた大規模地震災害。

福島県南相馬市で生まれ育った門馬さんは、避難を余儀なくされ、福島第一原子力発電所の事故により故郷を失いました。

人が住める場所ではなくなってしまった故郷を後にした彼女に待ち受けていたのは福島県民お断りという

「偏見」

 

『私は家族と一緒に、親戚がいる栃木県に避難することになりました。ところが、その途中に寄った店で、とても衝撃的なものを見てしまいました。

それは、駐車場に停めてあった車に、「福島県民お断り」と書かれたステッカーを貼った車があったのです。

私はそれを見て、これからの事が不安だったこともあり、「え?」とただただパニックになり、意味を理解したとき、悲しい気持ちになりました。』
「福島県民お断り」というステッカーをわざわざ作った人ってどうなんだろう?

とも思うのですが、福島県民だった、相馬市に暮らしていた、ただそれだけで向けられる偏見の目と直面した彼女の気持ちを思うといたたまれなくなります。

好きで避難した訳ではない、大好きだった故郷を一瞬で失った人たちへ向けられる世間の目。

 

『震災から五年が経過した現在でも、福島県に対する偏見はまだまだ消えていません。それは、祖母の知人が熊本地震の際に、支援物資を届けに行ったときのことでした。

決して近いとはいえない熊本に、福島から行ったのにも関わらず、「福島の物資はいらない」と現地の方々に拒否されたそうです。

現地の方々も、放射能の被害を恐れての発言だったのでしょう。しかし、被災した方々のために、直接届けに来てくれた人に向かってどうしてそのような心ない言葉が言えるのだろうとむなしさがこみ上げてきました。』

 

被災者同士、力を合わせ前に進んでいかなければいけない状況でも原発事故の影が暗く落ちる現実。

 

「頑張ろう福島、頑張ろう熊本・大分共に前へ前へ」と言いながらも偏見は確実にあったのです。

本当に熊本の人がそんなことを言ったのか…

同じ恐怖を味わったからこそ分かり合える者同士ではないのでしょうか。

心底、情けないと思います。

 

『震災後、私は自分の気持ちを人に話すことが苦手になってしまいました。「福島県民だ」という周りの人達の視線がとても気になったからです。しかし、そんな私の心を、新たな出会いが変えてくれました。』

 

宮城県の女川町に引っ越した門馬さん、そこで

「福島から来たのでしょ?」

と声をかけられたそう。

とても動揺した彼女でしたが、

「大変だったでしょ」

との気遣いの言葉。

「友達にならない?」

「一緒に遊ぼう」

普通に優しく接してくれる生徒たち。

女川町も震災で甚大な被害に遭っていたそうです。

そこで、この人達も同じように苦しく辛い思いをした、私だけが苦しいのではないと気がついたとのこと。

『それは「偏見」と「共感」です。「偏見」とは、自分の勝手なものさしで周りのものを判断することです。相手の気持ちを無視した、とても自分勝手な行動だと思います。

「共感」とは、相手のことを思いやり、相手の立場に立って行動することです。私が女川に来てから、私の心に寄り添ってくれた友人たち。

私の痛みを自分の痛みとして捉え共に乗り越えようとしてくれたことにとても感謝しています。
私は将来、自分を救ってくれた人達のように、苦しむ人の小さな助けになりたいです。』

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避難せざるを得なかった方たちに向けられた、偏見と共感。

女川に移り住み同じ苦しみを共有でき、乗り越えることが出来る友達を得た門馬さん。

世の中には、確かに否定や偏見でしか物をみれない人は存在します。

共感し、人の気持ちや立場にたって物を見る事が出来る人も存在します。

偏見や否定は心の弱さの裏返しではないでしょうか。

もし、偏見や否定ばかりしている人が同じ立場に立ったならば、乗り越えることはできないかもしれません。

この作文は、今、Twitter上で多くの人に読んで貰いたいと大反響を呼び拡散され続けています。

Twitterの声

なお、ドイツや台湾など、多くの国が福島原発の事故を機に原発について考えを見直しています。

当事国である日本だからこそ、なおさら原発について改めて考える必要があると思うのですが…。

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