『食』で世界革命!ジェイミー・オリバーがアメリカの給食を変える!!

マクドナルドに対して起こした裁判に勝訴したことで注目を浴びている、ジェイミー・オリヴァー氏。

どんな人物かご存知ですか?

オリヴァー氏は、イギリスの有名な料理人です。

料理人としての活躍がドキュメンタリー番組としてテレビで紹介され、注目を浴び有名になりました。

自身のレストランで若者の就業支援を手がけるなど、”食”に関わることを中心に多方面で活躍されています。

今回は、そんな彼が起こそうとしている「給食革命」についてご紹介します。


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『もっといいもの食べさせて!』子どもたちへ約束

ジェイミーが手掛ける社会変革の特徴は、テレビをうまく使うということ。

学校給食の改革も、2005年のテレビシリーズ

「Jamie’s School Dinners」

から始まりました。

この番組でオリバーは、ロンドン・グリニッジ地区の公立学校で学校給食改善運動に取組み、

“Feed Me Better” (もっといいものを食べさせて)キャンペーンを展開。

生徒の親や地元の家庭からは、

  • 「お金や時間がかかる」
  • 「そもそも子どもたちが望んでいない」

など反発もあったそうですが、賛同する声も多く、27万人以上の署名を集めます。

そうして集めた声を、ジェイミーはイギリス政府に提出。

結果として、当時の首相トニー・ブレア氏は、

学校給食を改善するための措置をとることを約束します。

その後、教育技能省は”Children’s Food Trust”というチャリティーを創設。

そこから6,000万ポンド(約108億円)を拠出して子どもたちの学校給食をサポートすることになりました。

 

17%の子どもが肥満状態にあるアメリカ

同じ頃、海を越えたアメリカでは健康問題、特に肥満問題が深刻化していました。

米疾病対策センター(CDC) によると、成人の3分の1以上、子どもの約17%が肥満の状態にあるといいます。

アメリカの肥満率は1990年代から上昇しており、2013年にはミシシッピ州とウェストバージニア州では成人のうち35%以上が肥満と診断されています。

肥満は心臓疾患、脳卒中、糖尿病などの原因となり、生活習慣の改善が求められます。

アメリカは毎年、肥満対策として約1,470億ドル(約17兆6,400億円)を投下していますが、

改善の兆しはありません。

こうした状況を改善するため、2010年からミシェル・オバマ大統領夫人は、

子どもの肥満対策キャンペーン「Let’s Move」を実施、呼びかけを行っています。

そこに登場したのが、イギリスの国民的シェフ、ジェイミー・オリバーです。

 

ジェイミーのフード・レボリューション in USA

ジェイミーはまず、政府統計で最も肥満の多いウェストバージニア州・ハンチントンの小学校のカフェテリアを訪れます。

そこでは朝食にレトルトのピザ、砂糖や添加物がたくさん入った牛乳、昼食もチキンナゲットなどのジャンクフードが提供されていました。

野菜や魚などは一切出されず、栄養バランスなどまったく考えられていない食事。

でも、カフェテリアの調理員たちはそれを当然のことと感じ、

「わたしたちは与えられた仕事を一生懸命やっている」

と何の疑問も感じていません。

むしろ、自分たちの仕事を否定されて不快感を示します。

肉や野菜を購入して調理するのは、時間もお金も手間もかかる。

学校側も少ない予算で子どもたちの給食を用意しなければならない。

それなりに事情があるものです。


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ジャンクフードを選ぶ子どもたち

そんな状況下でジェイミーは、「ジャンクフード漬け」の子どもたちに

手間ひまかけたローストチキンをふるまいますが、

子どもたちは残酷にも、イギリストップシェフの料理ではなく、

普段から食べ慣れているチキンナゲットを選択してしまいます。

テレビ的には面白いですが、本人としてはかなり過酷な状況です。

ジェイミーは子どもたちの目の前で、

普段子どもたちが食べているチキンナゲットが何でできているかを見せたり、

野菜の着ぐるみを着て走り回ったり、いくらテレビの企画とはいえ、

そこまでやるか! というくらい涙ぐましい努力をみせます。

こうした地道な活動の積み重ねにより、

ジェイミー・オリバー「フードレボリューション・キャンペーン」は、

徐々に全米に広がっていきます。

2011年は、学校給食の質の向上のために、

各地の学校のカフェテリアを回りアメリカのよりよい学校給食をサポートするために

63万人以上の署名を集め、大きな話題となりました。

現在ではテレビシリーズ「Food Revolution」は、

毎週7.5万人が視聴する人気番組となっています。

野菜の着ぐるみ姿のオリバーをみるまでもなく、

社会を変えるには忍耐と時間が必要です。

そして時には大胆にマスコミュニケーション活用することも、

人々の意識や行動を変えていくうえでは極めて重要だといえるでしょう。

 

食にまつわる課題に多面的に取り組む

Save with Jamie (Money Saving Meals) (2013) では、

ジェイミーが一般家庭を訪れ、家庭の冷蔵庫の中にあるもので簡単に作れる節約レシピを紹介、

使い残った野菜の保存方法や、冷蔵庫の整理方法、買い物リストの作り方、この料理を作るのにどれくらいのお金がかかるのかなど、

一般市民への金銭教育的な要素も含んだ番組も提供しています。

ジェイミー・オリバーというビッグアイコンは、

これからもあの手この手で視聴者を楽しませながら、少しずつ社会を変えていくのでしょう。

 

なんとTED Prizeを受賞

2010年、ジェイミー・オリバー「TED Prize」を受賞しました。

彼のTEDでのプレゼンテーションは、子どもたちに食の大切さを訴えたものでした。

アメリカにおける死因の多くは、日々の生活習慣(特に食生活)の改善で予防できる病気が多く、

現代人の食生活を変えることでもたらされる社会的インパクトは計り知れません。

21分とTEDとしては少し長いですが、

彼のパッションを感じることができる熱のあるプレゼンテーションです。

※こちらが動画です。(字幕付き)


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